知り合いのお母さんに依頼されて
古い解体現場の監理をしています。
監理と言っても…解体については業者の方がプロなので
依頼者と業者の橋渡し…潤滑油のようなお仕事です。
まずは、内部を分別しながらの手壊し。
天井を剥がすと…御幣!!
御幣とは、上棟の神事(上棟式・建前)の際に祭るもので、式が終わった後に大黒柱などの棟にこうして納めるものです。
昔…私が子供の頃は、棟上げが終わると施主が神主に神事を頼み、棟梁をはじめ大工さん、職人さんにお酒やお料理を振る舞う「直会(なおらい)」を行うことが一般的でした。新築の現場で撒かれるお餅を拾いに行った人も多いのではないでしょうか^^
昨今では、大工さんも職人さんも皆さん自動車を使っていますから、直会を行うとうことができませんし、建物をゼネコンやハウスメーカーに依頼することも多くなっているからか、上棟式は本当に見なくなりました。
私が携わった建物で上棟式を行ったのは、ほんの数軒。地域性もあるとは思いますけれど、そういう時代になったということでしょうか。
今回見つかったこの御幣、捨てるわけにもいかず…建物の所有者である依頼主へお渡ししました。やっぱり、神社にお返しするものなのでしょうかね…。
古い建物の解体工事やリフォームは、当時の新聞が出てきたり、床下に古い「何か」が放置されていたり…と、色んな意味でお宝がいっぱい(笑)なかなか興味深い現場なのであります( *´艸`)
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