先週の土曜日。
昨年、スケルトンリフォームをした施主が仕事場にいらっしゃいました。
減税の申請書類に、耐震改修、断熱改修、バリアフリー工事を施工したという証明(押印)のため立ち寄られたのです。
その時に、奥様からのお手紙を手渡されました。
その内容は、とても嬉しいもので、断熱改修をした室内がとても暖かく快適であることを始め、お気に入りのポイントを3つ挙げてくださっています。
①ダイニングスペース
このブログでも何度か紹介させて頂いているスペースです。
長年使ってきた愛着のある家具をそのまま生かし、対面キッチンのカウンターの下に収納棚(可動棚)を設けることで手の届くところに必要なものがあり、大きな窓からの日差しの中、本を読んだり書きものをするのが心地よいと書かれてありました。
②キッチンの背面収納
キッチンはタカラスタンダードの琺瑯キッチンを選択。その背面は天井までの可動棚を設けた収納を造作しました。これはご主人のアイディアをワタシがカタチにした感じです。
取り付けた建具はアルミ(半透明のポリカ)の上吊りの引分建具(既製品)をレール加工して利用したので、見た目スッキリとした印象があり、ゴミ箱スペースもあり、棚が稼働するので大きさ高さが違う家電も置きやすく使い勝手が良いと書かれていました。
これが、そのダイニングスペースとキッチンの背面収納を考えたときの展開図です。
対面キッチンのカウンターの下の収納はカラーボックスと同じ大きさにしているので、中に入れるボックスの大きさも市販のものがピッタリ合います。
③箪笥がピッタリ納まった収納
2階にウォークインクロゼットが有るのですが、お手持ちの箪笥がピッタリと納まり、それの邪魔にならないようにハンガーパイプなどを造作しました。
これは、図面を作る時にキチンと何を入れたいかをお伺いして寸法を決めたことが功を奏したカタチです。今思うと…巾木の寸法まで気にしていた記憶があります(笑)
引っ越しの時、箪笥が階段から入れられない!というハプニングがありましたが、足場から無事に運び入れ設置できました。
頼るのは引っ越し業者よりも施工会社ですね(笑)
長く使っている家具たちですから愛着もあるでしょう。それが、そこにピッタリと納まっているのを見るたびに嬉しくなると、手紙には書かれてあります。
リフォームでは特に…かもしれませんが、生活を一新するというよりは、より良く引き継ぐという考え方に近い気がします。
なので、打ち合わせは密に…そこを受けとめること、それを伝えることが重要かもしれませんね。
それを最後に施工会社がしっかりと受け入れて作ってくれると良いものが造れます。
それにしても、こういうお手紙を頂くのはホント嬉しいものですね~。
だから、どんなに大変でも、この仕事はやめられないのです(笑)