あなた本意の家づくり

釧路の設計事務所、一級建築士事務所 設計処櫻のブログ

仕事はお互い様が大事よね

50も過ぎると、同級生は、そのほとんどが管理職や経営者のようで、集まると「いや~最近の若い子は…」と、歴史の中で誰もが繰り返してきたであろう話題となることがあります。

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多い話としては「言った(言われた)ことしかできない」「平気で教えてもらってないからできない…と言う」「仕事にドライだ」「頼んだ仕事を断られた」と…まぁ、人情と熱血、24時間戦えますか?的な時代で仕事をしてきた私たちからすると、若い子と接する上での色々な違いに戸惑うところがあります。戸惑いながらも「そういうものだ」と諦めながら接して時間が過ぎていく感じでしょうか。もちろん、そういう子ばかりでは無いのですか…比較的多いのも事実です。

昨今は、どこの業界でも人材不足。特に建設業界はホントここ釧路でも本気で外国人労働者を受け入れなければならない状況かもしれないね~と、先日友人と話をしていたところです。

なので、接する方(雇用する側)としても、大企業に限らず、働き方改革も含めて何かしらの改革が求められるのでしょう。

そんなことを漠然と思っているこの頃ですが、昨日、何気にネットの記事を読んだときに、なるほど~と思う記事を読みました。

r25.jp

前述した「仕事を断る若手がいる」という話を聞いた時、驚いたことに、その理由が「これは無駄なことだと思います」だったそうです。そこで「無駄だと思うのであれば、どう進めたら良いのか」と尋ねたところ「それは分かりません」と返ってきたそうです。

この記事では、自分の得にならない仕事は無駄だからしない。仕事をする目的は自分自身の成長だけ…そんな「仕事を断る」若手が多くなった背景や、そういう若手が増えた今だからこそ、その部分が損をしているということが書かれてあります。無駄を切り捨てて自分の為にだけ仕事をしていると、自分へのリターンが少なくなるというような内容です。

確かに…仕事の内容によっては、一見無駄に思えることは多々ありますよね。

特に、学校を卒業して入社したときには、1度くらいは「こんなはずじゃない」「もっと自分のスキルを活かせる仕事があるはず」 と思うはずです。(私もそんな時期がありました^^;)でも、その時に頼まれている雑務などは「誰かがやらなければならない仕事」だし、逆を言えば「今のあなたにできる仕事」だということを、きっと後で気づくことになると思います。

設計の仕事もそうで、今の時代は最初からCAD(図面を書くソフト)を使用して書くのでCADが操作できれば図面がかけると思われがちです。でも、実際はそうではありません。図面の「どうしてそうなるのか?」が解っていないとトレースくらいしかできませんし、法律を覚えないとプランニングもできません。行政庁とのやり取りも回数を重ねなければ分からないことだらけですから、デザイン力が優れていたとしても、一般的な建築士事務所に務めた人は忙しい雑務から始まります。あとは、自分で勉強しながら実務の補助を重ねて、努力をしてスキルをUPするしかありません。

以前、務めていた設計事務所の先輩で「自分のスキルを上げるために、自分の仕事は自分のためだけに自分だけでやる」と言う人がいました。もちろん、人の仕事は手伝いませんし、自分の貴重な時間を削って後輩に教えることもしませんでした。そんな彼の仕事が立て込み期日に間に合わなくなり手伝いが必要になった時、手伝いを申し出る仲間は居ませんでした。もちろん、設計事務所とは言え会社ですから社長の一声で手伝いはしましたけれど、あまり気持ちの良いものではありません。

自分のスキルだけを考えて仕事をするのではなくて、仕事はお互い様。手伝ってもらうときも有れば手伝うときもある。特に女性が家事や育児、そして介護をしながら仕事を続けていくためには、協力し合って時にはシェアして、無理せず辞めることなくお互いに成長できる環境であることが大切なのだと思います。

これから人口減少が加速し、AIが人に代わっていくであろうこの時代だからこその働き方は今後も変化していくのだろうけれど、お互い様だけは無くしたくないなぁと思う今日この頃です。

 

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