あなた本意の家づくり

釧路の設計事務所、一級建築士事務所 設計処櫻のブログ

不自由なくして自由はわからない

自由って何だろう?と考えてみた。

個人事業主というフリーランスで仕事をして20年。

設計事務所は会社組織ではない個人事業がとても多い業種ですが、フリーランスとはいえ、不自由なこと盛りだくさんなのも事実。

 

・仕事の中身

業界的にはお堅い建設業、数千万、数億円の個人や企業の資産をつくるお手伝いをするのだから、好き勝手にやって良いものではないし、自分の「好き」や「トレンド」が求められるものと違う場合もあるので、不自由があってあたりまえです。

加えて、法規制や条例や立地条件などでがんじがらめの日々。

そして、コストとの戦いはホントに不自由です(笑)

このような規制が全く無いところで好きに自由に考えてみたい!と心から思う一方、こういう規制があるから、それを守った中で色々と考えることで素敵なデザインができるのかもしれないと近頃思うようになりました。

…というか、何も規制がないところで好きなように…となると、デザインすることがなかなか難しいというのも現実。まぁ、ワタシだけかもしれませんけれど…(笑)

 

・仕事のやり方

そういう内容はともかく、時間の使い方が自由なのはフリーランスの特権。

とはいえ、クライアントの時間や締め切りに合わせて仕事をしていますから、全て自由というわけではありませんし、土日祝日でも仕事が入ってしまうこともしばしば。

労働基準法が適用されないので、365日24時間自由に使えるわけです(笑)

それでも、合間を縫って、自分の時間をつくって好きなことをしても誰にも文句は言われません。仕事が暇でも拘束される会社(員)とは、そこが大きく異なります。

4年前になりますけれど、12月に10日間の旅行に行きました。前半は一人旅で関東から関西で友人に会ったり建物を見て回ったり…を楽しみ、後半は建築士会の全国大会に参加して、京都を満喫してきました。

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参照:旅行記1日目 釧路→東京→桐生市 - あなた本意の家づくり (hatenablog.com)

実は、この旅行の為に前日の深夜までバタバタと仕事をしていました。前もって予定をを伝えてはいるものの、いつものように急な仕事も入ります。

それでも、飛行機に乗ってしまえば…その後は…降りられませんから(笑)

急な依頼には「帰るまで待って~」継続のものにはわかる範囲で対応をして…そうやって10日間を楽しみました。

会社員の休暇ならば、10日間、余計なことなく休めるのでしょうけれど…個人事業主はそうはいかない不自由さはあります。

フリーランス個人事業主)は仕事があってナンボですから仕方が有りません。

 

・自己責任という自由

当然のことですが、仕事が無ければ(できなければ)収入はありません。

収入を得られるか得られないか、自分をどう売り込むか、どう評価されるか、いかに必要とされるかは全て自分にかかっていて、何があっても自己責任です。

それでも、理不尽な仕事を断わったりする自由はあるし、どんな結果になっても誰にも文句を言われないし、怒られない。余計な気を使わないで済むから、全力で真っ当な仕事をすることができる。

そうやって自分で判断して決めた仕事の報酬で、自由な時間をつくって、誰にも文句を言われず(言わせず?)楽しむことができるのは、フリーランスの特権なのかもしれません。

でも、病気になったとき、怪我をしたとき…その他の理由で仕事ができなくなったとき、それを乗り越えるのも保障なしの自己責任ですから、それなりに備えておく必要があります。例えば、保険に入っておくとか、自分に何かあった時に快く引き受けてくれる仲間をつくるとか。クライアントの被害を最小限にすることが大切です。

 

・そして…

フリーランス…個人事業も様々な業種や形態があります。

そして、ここ2年は新型コロナウィルスの拡大で事業自体に影響がでていて、支援金を申請した方も多いと思います。

建築業界で言えば、2年目になってかなり上向いてきた中でのウッドショックと建築資材の高騰、半導体不足による納品の遅れなどによる大きな影響がでていて、これがどこまで続くかにより、今後の事業形態を考えなければならないかもしれません。

 

でも、その新型コロナウィルスのおかげで、リモート環境は格段に進歩しました。

ネット環境のある誰もが普通にリモートで仕事や会議ができたり、セミナーに参加できるというのは、10年前には想像できなかったことです。

 

実際に、今年は遠方のクライアントとZOOMを利用した打ち合わせを進めて完成した物件があります。もちろん、実際にお会いして話をした方が意思の疎通ができ、素材の質感などをを共有しやすいですけど、今までは会うのが難しかった人とも会える便利なツールです。

 

仕事の内容によっては、ネット環境さえ整っていれば自分が暮らしたい場所で、子育てや介護をしながらや自分らしく生きていけるかもしれませんね。

 

どこで、どんな仕事をしても、生きていく上では様々な不自由があります。

その不自由を知らなければ、何が自分にとっての自由かは解らない。

と、ワタシは思います。

 

それでも、何より、会社ではなく個人が評価される緊張感と、良い評価を得たときの達成感は仕事にやりがいと、人生に生きがいを与えてくれます。

それが、フリーランス個人事業主)の最大の魅力。

だけど、全て自己責任。

自分らしい生き方をするために、こういう暮らし方も良いかもしれませんよ。

 

素足で…

今週のお題「お気に入りの靴下」

 

ワタシ、年間300日くらい?靴下をはいています。

タイツやストッキングだったり素足だったりもしますが、基本、靴下。

その殆どが、無地のシンプルなもので黒、グレー、白…と、スクールソックスか?!って感じのもので、収納BOXの中には同じようなソックスが並んでいます。

そのせいか…たまに洗濯した時に間違えて左右違うものを対にしてしまうことがあって、履いてみると微妙に色や長さが違ったりすることもあったりします(笑)

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靴下で思うことがあります。

みなさん、夏のサンダルの季節。他人の家に行った時に素足のまま上がりますか?

 

親しい人の家にはそのまま入ることが多いでしょう。

靴を脱いで入るタイプの店舗や施設などもそうですよね。

 

では、お客様の家とか、少しかしこまった訪問先ではどうでしょうか。

そもそも、そういう予定がある時にはサンダルを避ける人も多いとは思いますが、一般的にはどうなのだろうと、いつも気になっていました。

 

それは、新築住宅のオープンハウスの時にも感じていました。

多くの場合は、スリッパと白手袋を着用しての見学となるのですが、無垢フロアがどんなものかを確認したいからと、あえて素足で入ろうとする方がいるのです。

確かに、無垢フロアの良いところは素足にやさしく温かいという点なのですけれど、それを建主が引っ越す前…と思うと素直にどうぞとは言えません。

そういう取り決めは主催する施工会社にもよりますけれど、そんなことを含め色々とあり、現在はオープンハウスは行っていないワタシです。

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プランを進める中での見学は、既に住まわれている住宅の中でテイストが合うと思われるお家にお願いをして見せて頂くというスタイルで行っています。(お気軽にお問い合わせください)

 

そうそう、櫻の仕事場では、素足でもまったく気にしていません。ただ…素足の時…使いまわしているであろうスリッパを直接はくのに抵抗があるのでは?と逆に心配になってしまいまし、それも気になります(笑)

私がハマる10の理由「韓流ドラマ」

はてなブログ10周年特別お題「私が◯◯にハマる10の理由

 

昔、冬のソナタが流行ったとき見向きもしなかったワタシですけど…

ここ2年ばかり、韓流ドラマにハマっています。

その中でも、1回40分くらい?全120回ほどのドラマにハマっています。

多分、日本でいうところの昼ドラ的な感じ?

さて…ハマる理由は何なのでしょうか…^^;

10.川沿いの高速道路の夜景を撮影した美しい写真壁紙画像

 

1.偶然?必然?運命?な相関図

実は親子だった…兄弟だった…登場人物がどこかで繋がる不思議。そして必ずと言っていいほど出てくるDNA検査とその改ざん ^^;

世間は狭いという言葉では片づけられない圧巻の相関図とシナリオが凄い(笑)

 

2.家族の愛と上下関係

ハイモニ&ハラボチ(祖父母)、アボジ&オモニ(両親)、その他、目上の人には絶対に逆らえない。でも、子を思う親、親を思う子の絆を描く場面もとても多いのも韓流の特徴なのかも。文化の違いなのか…ドラマの中だけの話なのかよく分からないけれど、なんだか良いなぁ~と思ったりもしちゃいますね。

目上の人に反論をしてはいけないようで…これが誤解や回り道の根源になることもシバシバ。え~!なんで言わないの?なんで聞かないの?!ってつい口に出しながら観ています。

そして、愛情が愛憎に変わるのが韓流ドラマ…たまりません(笑)

 

3.ショッキングな事故シーンとちゃっちい医療シーン

韓流ドラマに交通事故はつきもの!というくらい頻度が高いし、そのシーンはかなりショッキングな演出がされている。立ってる人に横からトラックがぶつかるなんてのは、見ていてドキドキしてしまう。事故にならずとも、危ない車(バイク)から助けることで別のドキドキが始まるシーンも多い。韓国は交通事故が多い国なのでしょうか。

そして、事故の後病院に運ばれる医療シーンは思いのほかちゃっちくて驚きます。大きな病院だけれど、救命救急が???なシーンがとても多く少し幻滅。

心臓の手術中の医者が普通の白いマスクをしていたのにはちょっとウケました(笑)

そういうのに突っ込みをいれながら観るのもなかなか楽しいものです。

 

4.なんでもありの財閥の悪行と従順と裏切り

何が恐ろしいって…これが恐ろしい。お金を積めば人を消すことも何でもない…警察だって関係ない的だし、白を黒に帰るのは簡単なこと。ホントに財閥ってそうかの?と事実を知りたくなったりします。そこには絶対的従順な手下がいて、信じていても裏切りがあったり…そして、とても綺麗な奥様(嫁)がいて秘密と陰謀があります(笑)

ドラマを何本かみていると、それらがどう動くか予想しながら観るのが癖になります。

 

5.メインストーリーとサイドストーリーが同時進行

最近の日本のドラマの3か月ワンクールでは展開できない物語の掘り下げが凄い。主役を取り巻くメインストーリーがあって、それと同時に脇役のサイドストーリーも一緒に進行するのが面白い。そして、この部分が深刻なメインストーリーの中でほのぼのした気の抜けるところだったりするので良い感じで観ていられるのです。

 

6.世の中の残酷さと温かさ

韓流ドラマを観ていると世の中の残酷さに目を覆いたくなるような場面があります。もちろん、そういう風に作っているのでしょうけれど…本当に世知辛い。でも、昔は日本でもそういうドラマが多くあったような気がします。自分のことで精いっぱいで他人のことまで構ってられない…そういう感じ。世の中甘くないというのを思い知らされます。そんな中、養子を我が子のように育てるというような優しい人がでてくる温かいドラマもあります。基本、財閥は冷酷で一般人は優しい…的な感じ?(笑)

 

7.家に見る文化の違い

まずは財閥の豪邸。家族が集まるリビングには大きな階段があって、家族のシーンがその階段の前のソファーで繰り広げられます。部屋の中は色んな場所に数段の階段が多く、とてもバリアフリーとは言えません^^; 家の外観は様々ですけど…庭は広いのに車は路駐ですか?と思うシーンが多い。たまにとってもモダンな家も出てきて凄いな~と思ったりもしますが、ワタシは韓屋のほうが気になります。というか、韓屋のDNAを引き継いだ現代の建物…ああいう造りも良いなぁと、とても興味があります。

庭があって、そこに大きなテーブルのような縁台?があって、ご飯を食べたりキムチを漬けたり…なんだか、そんな生活に憧れたりします。

それにしても、韓国人は「風にあたる」「散歩に行く」とか、外にいることが多い気がします。息が真っ白な季節でも…。そういう文化なのでしょうね。

 

8.食べた~い!韓国料理

ドラマを観てると…まぁ美味しそうな料理がいっぱいでてきます。ワタシはどちらかというと財閥の食卓よりも一般家庭の食卓の方が好きです。あの、おかずの多さが羨ましい(笑)あれを毎日用意するなんて大変そう…と思うのですけど、あれは一般的なのかしら?実際の家庭を見てみたいワタシです。

でも、食卓で鍋から直接スプーンで食べるとか、ビビンバを一つのボウルから数人が直接スプーンを使って食べるとか…インスタントラーメンを鍋から箸で直接分けて食べるとか…には最初はビックリしました。あと、ひとのご飯の上におかずをのせること。これ、日本では子供にはやりますけど、大人同士ではあまりやりませんよね。まぁ、それも文化の違いなのでしょうね。

それにしても…あの作り立てのキムチを食べてみたいですぅ~(笑)

 

9.気が強い女と尽くす男(のちに変わる?)

昔、東京に住んでた時に、飲食店で韓国人夫婦のケンカを見たことがあります。女性が大声を上げながらハイヒール片手に男性に襲いかかり、男性は負けない大声をあげながらお酒のボトルをもって応戦していました。結果、知り合いと思われる人数人に羽交い絞めされ店外に出て行ったので、その後どうなったのかは分かりません。

あの時は特別なんだろう…と思っていましたけど、ドラマを観てて特別ではないことが分かりました ^^;

恋愛ドラマでは、好きな女性に、とにかく男性が優しく尽くすパターンが多くみられ、日本の女性からすると羨ましいシーンが盛りだくさん。そして俳優がこれまた魅力的で韓流スターの人気が出るのも頷けます(笑)

しかしっ!どうやら結婚すると…変わっていくらしい。同じドラマでも親や祖父母などの世代になると全く違いますからね~男と女は難しいようです。それは日本も一緒でしょうかね(笑)

そして、キャラクターとして外せないのが、色々と画策するプライドが高い意地悪な女と、なんだか抜けている憎めない男。これが無いとストーリーが成り立たないくらい重要なものです。この二人にイライラしたり笑わされたりしてドロドロを楽しみます(笑)

 

10. なんだか観ちゃう(笑)

まったりと仕事をしている土曜の午後…実は今も観ながら書いてます(笑)

いわゆる流し見。こんだけ観ても韓国語が良く分からないワタシは語力に欠けているようです。まぁ、唯一話せる日本語もおぼつかないのだから仕方ない ^^;

そういえば韓流ドラマって、BGMや効果音がとても多いような気がします。流し見なので、聞いている部分が多く…そういえば、あまり無音という印象が有りません。 

日本のドラマって、そこまで音が多くないような気がしますけれど、どうかしら?

相関図から色んな展開を想像して「そう来たか~」と言いながら観ていますが…毎回思うのは、展開はゆっくり色んな罠や謎があるのに…120話もあるのに…終焉はバタバタと尻切れトンボ的に終わるのが凄いな~ということ。最近の日本のドラマもそうですけど、それが上手くいくと余韻を残した「もう少し観たかった」になるし、上手くいかないと「で、何?」となる。難しいし、好みもありますよね、きっと。

そして、映像がとても綺麗なものも多くあります。そういうドラマの構図や風景、照明の感じがとても好きです。綺麗だから観たくなる…そんな感じでしょうか。

 

…と、長々と書きましたけれど、そんなわけで韓流ドラマにハマっているワタシの悩みは睡眠時間が減ってしまうこと…まぁ、仕方ないですね~(笑)

 

ワタシがハマる10の理由

はてなブログ10周年特別お題「私が◯◯にハマる10の理由

 

ワタシが【いえづくり】にハマる10の理由

今のスタイルで【家づくり】を仕事にして十数年。

一番大変で、一番苦しくて、そして一番楽しい仕事です。

そんな、家づくりにハマる10の理由を絞り出します。

 

① それぞれの物語

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家づくりにはそれぞれの物語があります。「きっかけ」というプロローグに始まり、将来のライフスタイルをどうするか…大げさに言うと、どのように生きていきたいかというエピローグを描く。そういう思いを託されるのが家づくり。そんな物語はどんな小説よりも面白いです。

 

② 唯一無二

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家づくりは、性能、機能、デザイン性など、その内容は多岐にわたります。住む人の要望と好みでそれらを組み合わせて対応するのですけれど、今のところ同じ家は一つもありません。唯一無二のものを創れるというのは技術者にとっては堪らないものです。

 

③ 時代を感じる

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ワタシの知っている範囲でも家に対する技術は進歩もあり進化という後退もあります。いつの時代も夢でありステータスであった家づくり。カタチはそれぞれだけれど、見直されることや捨て去ることもある家づくり。そんな時代の流れと先人の知恵を感じながら「今」を考えるのは、とても大変であるけれど楽しい作業です。

 

④ 妄想する楽しさ

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基本、妄想が好きなワタシです(笑)なので、プランニング中は色々と想像したり自分なりのシナリオを作って対応しています。その内容が住む方の思いにピッタリとハマった時には感動します。中にはピントが外れることもありますけど、そういう時には妄想を修正して挑むことになります。これも妄想好きには堪らない作業です(笑)

 

⑤ 現場でのワクワク 

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現場で職人さんと話すのが好きです。大きな現場では監督や設備電気、メーカーの各責任者との打ち合わせで工事が進んでいきますけれど、住宅は基本的に大工さんを始め職人さんと話しながら工事が進んでいきます。あ、もちろん現場監督も必要ですけれど、細かな納まりなどは大工さんと直接話して進める方が仕上がりが良いように思います。こういうやり取りも大好きなワタシです。

 

⑥ なくならない「こうすれば…」

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時間をかけて妄想して熟考して打合せして決めたことでも、出来上がった時に「こうすればもっと良くなったかも…」と思うことがあります。そう多くは無いのですけれど、それでも無くなってくれません。無くならないと挑戦したくなります(笑)

⑦ 設計事務所の存在意義

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昔は家は大工さんに建ててもらうものでした。それが工務店になりハウスメーカーになり家づくりを取り巻く環境は変わってきました。そんな中「トラブルとなる事例」をよく見聞きすることが多くなりました。そこに設計事務所が第三者として加わり、図面を描き、建主と施工者を結び付け、工事を監理することで、できるだけトラブルが少ない家づくりができればという思いで仕事をしています。なので、やめられません(笑)

 

⑧ 感謝と感動

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櫻での家づくりは初めての打ち合わせから引っ越しまで1年~2年ほどの時間がかかります。建主と私が話し合い決めた内容に施工会社、職人、関係者のすべてが携わり家づくりが完了した時、そして1か月~1年~10年と住み続けている中、建主から感謝の言葉を頂くことがあります。そういう時、もう鳥肌が立つくらい感動します。一年以上一緒に家づくりをしていると出来てくる同志のような関係性も中毒性があります(笑)

⑨ 作品ではない住まい

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家づくりを設計事務所に依頼することは未だ釧路では一般的ではないかもしれません。そんな中、依頼してくれるお客様の多くは「作品」を望んではいません。少しオシャレな安全で性能の良い住みやすい家に住みたいとよく言われます。工務店ではなく、ハウスメーカーではなく設計事務所に依頼する理由。その気持ちを思うと頑張らなければいけない!と思えるのです。

⑩ 好きだから

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なんだかんだ理由を書いてきましたけれど、結局は好きだからハマるし続けていられるのだと思います。小学生のころから、お家の間取りを考えることが趣味のようなワタシですから、この仕事をやれていることは、きっと幸せなことなんでしょうね。もちろん、若いときには様々な理不尽が襲い掛かってきましたけれど、それでも辞めなかった…ということは、そういうことなんだろうと思います。

まだまだ家づくりにハマっていたい。

あと何年、この仕事を続けていけるのか分かりませんけど

あなたの家づくりを応援していきたいワタシなのでした。

巣づくり・・・10年で変わったこと・変わらなかったこと。

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

 

設計事務所を始めて今年で20年。

 

10年で変わったこと。

釧路市の人口が7人増えました(笑)

そして今年、8人目の朗報が届きました。

 

家を建てよう!というタイミングは様々で

「親(子)との同居」や「最高の独り(二人)暮らし」などなどもありますが

多くは「二人目が生まれたから」とか「子供の小学校入学に合わせて」というもの。

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ちょうど10年前。

「子供が欲しくて頑張ったけれど疲れちゃったので、まずは家をつくることに集中したいです」と家づくりを始めたご夫婦が偶然にも続けて2組いらっしゃいました。

 

そうして始まった家づくり。

一組は

家づくりを始めて数か月したときに妊娠が分かり、臨月近くに引っ越し・・・子供の年齢=築年数となりました。今はもう一人増え、二人で引っ越したお家は4人家族となりました。

もう一組は

引っ越した翌年に出産しました。こちらは子供の年齢-1=築年数です(笑)こちらも数年後に2人目が生まれ、今は4人家族で、そろそろ子供部屋を仕切るかどうか…の検討が始まるかもしれません。

 

人間も動物。

巣づくりをすると身体が安心するのかも?と思えた二組の笑顔になれる家づくり。

いちから創る家づくりはストレスも多いけれど、どんなトコロに、どんなカタチで、どんな素材を使って、どんな生活をしていくかを真剣に考えていくと、身体にも変化があるのかもしれませんね。

 

こうして、生まれた子供たち。実は、男の子率100% Σ(・ω・ノ)ノ!

 

1年半前に引っ越したお家の打ち合わせ中にも、こんな雑談をしていたのですが、先日、年内出産予定という嬉しい知らせがありました。しかも…男の子!

 

なんと、男の子率100%は揺るぎませんでした。

きっと、それぞれのタイミングと、たまたまの偶然が重なった結果なのでしょうけれど「なにか憑いてるんじゃない?!」とか言われて悪い気はしないワタシです(笑)

 

10年で変わらなかったこと。

毎日、同じような仕事を繰り返しています(笑)

もちろん、進化はしている…と思うし、住宅ではない建物の設計も多くはなったけれど、こと住宅の設計に関しては「同じ作業」を黙々と。

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作業は同じだけれど、内容は違います。

それぞれ異なる要望があったり、事情があって同じものは一つもありません。

だから、やめられない♪

それを10年繰り返してきました。

そして、これからも、できるかぎり繰り返していきたいと思います。

アンコンシャス・バイアス

子どもの頃。

「お姉ちゃんなんだから弟の世話をしなさい」

「女の子らしくしなさい」

若い頃。

「女のくせに」「女だから」

 

…と言われ続けたのはワタシだけではないと思います。

これは、無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)によるものなのでしょう。

 

女性は女性らしく、男性は男性らしく。

少なくともワタシの世代では、そう言われたし、今でも「男の子なんだから泣かない!」と無意識に言っているお母さんも多いのではないでしょうか。

 

住宅の設計をしていると、よく言われたのが

「間取りに女性ならではの細やかな気配りがありますよね~」という言葉。

多分、家事動線や子育て動線についてのお誉めの言葉なのだと思います。

 

これは、アンコンシャス・バイアス。

 

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ごめんなさい。

ワタシ、家事はできるけれど得意じゃないし、今はほとんどしていません^^;

子供が居らず育児をしていないので経験を生かしているわけではありません。

気配りされた間取りは、知識と想像(創造)力で要望に応えた結果です。

なので、男性でも女性でも気配りはできるし要望に応えられるはずなのですが、それは個々の力量ですから、あえて反論はせず、そういうことにしておきます(笑)

 

無意識の偏見。調査としては以下の内容が多かったようです。

・ 男が仕事をして家計を支える・・・✖

・ 家事や育児は女性がやる  ・・・✖

・ 食事やデートでは男性がお金を出す・・・△

あ、✖は、うちでは違うというマークです(笑)

 

生きていく上で、その人間の「特性」を生かしていければ良いはずなのに「こうあるべき」に縛られて、とても生きづらくなっているんですよね。

 

ワタシが設計事務所を開設してしばらくした頃、同業の男性から言われた

「(旦那の稼ぎがあるから)趣味のように仕事ができて良いよな~」という言葉。

これは紛れもないアンコンシャス・バイアス。

そう言った男性の奥さんはしっかり仕事をしていたので、本人が趣味的に仕事をしているのだろうか?と思ったけれど、そうではない様子なので…同じ状況であっても、立場や見る方向が違うと、無意識に「その価値」が変わってしまうのかもしれません。

 

2~3歳の子供たちを見ていると、見るからに…恥ずかしいほどに「女子」だったり、呆れるくらい「男子」だったりする気がします。

もちろん、女の子っぽい男の子もいるし、男の子っぽい女の子もいる。

でも、それは、積極的とか内気とか、人懐っこいとか人見知りとか、そういう個性と何ら変わりがないように、ワタシは感じるのです。

それが、アンコンシャス・バイアスの中で成長していく過程で「こうあるべき」を刷り込まれてしまい、それぞれが不安や不満を持ちながら暮らすことになっているような気がします。

 

大切なのは「個人」「個性」を尊重すること。

そして、皆がそれぞれ思いやりをもって接すること。

 

男子女子で区別をすることや、「普通は…」という言葉で括ることは、とても漠然としているのに、とても楽なのでやってしまいがち。

そういう楽な言葉や区別で片づけることを止めることが必要かもしれません。

 

まぁ…皇室やそれを取り巻く法律自体も男女区別をしていたりしている日本ですから、なかなか難しいことかもしれませんけど…。

 

最近では、家の間取りを考えるとき、育児も家事も夫婦そろって対応しやすいように考えることが増えています。

もちろん、夫婦共働きのケースが殆どなので当然のこととは思いますが、ワタシがこの仕事に就いた30数年前と比べると飛躍的に増えているという印象です。

 

時代は変わります。

今まで声を大にして意思表示をすることが難しかった生きづらい人たちも主張がしやすくなっている中、世の中も、それを受け入れる柔軟性も必要になりました。

 

新たなアイディアやより良いモノづくりにアンコンシャス・バイアスは敵です(笑)

古きよきものを大切にしながらも、誰もが生きやすい新しい時代に移行しなければならないターニングポイントが「現在」なのかもしれませんね。

ビフォーアフター

7月から始まったリフォーム工事が外構工事と追加工事を残して完了し

引っ越しも無事に終わりました。

仕上部分で工事がバタバタし、完成写真を撮れていないのですが…

一部分のビフォーアフターをご披露します。

 

居間 ビフォー

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居間(ダイニング)アフター

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撮った角度は違いますが…素敵な雰囲気になりました。

 

床は無垢フローリング(蜜蝋ワックス)、壁はビニルクロス

巾木はH30のホワイトでスッキリ納め、天井廻り縁はありません。

 

家具は施主さまが元々大事に使っていたもので、ダイニングセットは

この日の為にリストアして納められました。

その家具と雰囲気がとても合ったのは、ウィリアムモリスのカーテン。

これは、カーテンを決めるときに全員一致で「これ良い!」となった生地。

ちょっとお高いけれど、きっと、10年20年…ずっと飽きないでしょう。

 

この一角がとてもステキでスマホで写真を撮らせてもらいました。

引っ越しの荷物が片付いて落ち着いたら、室内の写真を撮らせて頂きます。

外観は外構工事が終わってからかなぁ…。

 

リフォームを考えている方の参考になれば幸いです。

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