はてなブログ10周年特別お題「私が◯◯にハマる10の理由」
ワタシが【いえづくり】にハマる10の理由
今のスタイルで【家づくり】を仕事にして十数年。
一番大変で、一番苦しくて、そして一番楽しい仕事です。
そんな、家づくりにハマる10の理由を絞り出します。
① それぞれの物語
家づくりにはそれぞれの物語があります。「きっかけ」というプロローグに始まり、将来のライフスタイルをどうするか…大げさに言うと、どのように生きていきたいかというエピローグを描く。そういう思いを託されるのが家づくり。そんな物語はどんな小説よりも面白いです。
② 唯一無二
家づくりは、性能、機能、デザイン性など、その内容は多岐にわたります。住む人の要望と好みでそれらを組み合わせて対応するのですけれど、今のところ同じ家は一つもありません。唯一無二のものを創れるというのは技術者にとっては堪らないものです。
③ 時代を感じる
ワタシの知っている範囲でも家に対する技術は進歩もあり進化という後退もあります。いつの時代も夢でありステータスであった家づくり。カタチはそれぞれだけれど、見直されることや捨て去ることもある家づくり。そんな時代の流れと先人の知恵を感じながら「今」を考えるのは、とても大変であるけれど楽しい作業です。
④ 妄想する楽しさ
基本、妄想が好きなワタシです(笑)なので、プランニング中は色々と想像したり自分なりのシナリオを作って対応しています。その内容が住む方の思いにピッタリとハマった時には感動します。中にはピントが外れることもありますけど、そういう時には妄想を修正して挑むことになります。これも妄想好きには堪らない作業です(笑)
⑤ 現場でのワクワク
現場で職人さんと話すのが好きです。大きな現場では監督や設備電気、メーカーの各責任者との打ち合わせで工事が進んでいきますけれど、住宅は基本的に大工さんを始め職人さんと話しながら工事が進んでいきます。あ、もちろん現場監督も必要ですけれど、細かな納まりなどは大工さんと直接話して進める方が仕上がりが良いように思います。こういうやり取りも大好きなワタシです。
⑥ なくならない「こうすれば…」
時間をかけて妄想して熟考して打合せして決めたことでも、出来上がった時に「こうすればもっと良くなったかも…」と思うことがあります。そう多くは無いのですけれど、それでも無くなってくれません。無くならないと挑戦したくなります(笑)
⑦ 設計事務所の存在意義
昔は家は大工さんに建ててもらうものでした。それが工務店になりハウスメーカーになり家づくりを取り巻く環境は変わってきました。そんな中「トラブルとなる事例」をよく見聞きすることが多くなりました。そこに設計事務所が第三者として加わり、図面を描き、建主と施工者を結び付け、工事を監理することで、できるだけトラブルが少ない家づくりができればという思いで仕事をしています。なので、やめられません(笑)
⑧ 感謝と感動
櫻での家づくりは初めての打ち合わせから引っ越しまで1年~2年ほどの時間がかかります。建主と私が話し合い決めた内容に施工会社、職人、関係者のすべてが携わり家づくりが完了した時、そして1か月~1年~10年と住み続けている中、建主から感謝の言葉を頂くことがあります。そういう時、もう鳥肌が立つくらい感動します。一年以上一緒に家づくりをしていると出来てくる同志のような関係性も中毒性があります(笑)
⑨ 作品ではない住まい
家づくりを設計事務所に依頼することは未だ釧路では一般的ではないかもしれません。そんな中、依頼してくれるお客様の多くは「作品」を望んではいません。少しオシャレな安全で性能の良い住みやすい家に住みたいとよく言われます。工務店ではなく、ハウスメーカーではなく設計事務所に依頼する理由。その気持ちを思うと頑張らなければいけない!と思えるのです。
⑩ 好きだから
なんだかんだ理由を書いてきましたけれど、結局は好きだからハマるし続けていられるのだと思います。小学生のころから、お家の間取りを考えることが趣味のようなワタシですから、この仕事をやれていることは、きっと幸せなことなんでしょうね。もちろん、若いときには様々な理不尽が襲い掛かってきましたけれど、それでも辞めなかった…ということは、そういうことなんだろうと思います。
まだまだ家づくりにハマっていたい。
あと何年、この仕事を続けていけるのか分かりませんけど
あなたの家づくりを応援していきたいワタシなのでした。