あなた本意の家づくり

釧路の設計事務所、一級建築士事務所 設計処櫻のブログ

Column・01 - ショック -

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(本文とは関係ない画像です)

 

先日、少しショックなコトがあった。

普段はまず通らない道路を、たまたま仕事から仕事への移動のために車で走っていたら見覚えのある場所だと気づいた。

そして、目に飛び込んできた1軒の住宅。

あぁ、2年くらい前に一度プランニングをしたけれどご縁が無かった場所だ…と、思い出すまで1秒もかからなかったと思う。そこには目新しい住宅が建っていた。

そこに他の人が考えた建物が建っていることがショックだったわけでは無い。

あの時に色々と伺ったイメージからかけ離れた外観だったことがショックだった。

ローコスト建売住宅のようなそれはニョキっとそこに建っていました。もちろん、間取りも含め内装は見ていないし、当時聞いていた予算からも、きっとその中に納まるように考えられたのだろうと思う。そして、それは私が評価することではない。それは解っているのだけれど…。

 

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(本文とは関係ない画像です)

 

相談に来られる案件で最後までカタチになるのは全体の6~7割ほど。残り3~4割はプランニングの段階で何らかの理由でキャンセルになる。

理由は色々で、ハウスメーカーで建てる、考えていたものと違う、デザインが合わない…などなど有りますが、一番多いのは、概算見積が高い、金融機関の審査が通らないという「お金」に起因するものかもしれません。

中には、ご夫婦の中での意見の相違や、知り合いや親せきから「建築士に頼むなんて高くつく。無駄遣い。」と言われたなどのケースも。もちろん、私の作ったプランがイメージとは違っていた理由もあると思う。

でも、そういう人も最初に相談に来た時には、もちろん夢をもった要望を話される。その要望を聞いてファーストプランを考え提出し、その後、設計契約まで進めるタイミングはケースバイケース。様々なパターンがありますが、どの場合も最初はどんな家に住みたいかなど、とてもキラキラとしたイメージが伝わってくるものです。

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なのに。実際に建ったお家を見たときに…そのカケラも残っていないように見えると、それはショックだし、どうにかならなかったのか?と考えてしまうものです。事実、そういうお家をどうにかしたいという相談もうけたことがありますけど、取り返しがつかない場合も多い。ほとんどの人が35年間ローンを支払い続けるというのに…それで良いのだろうか…。

プロとして、建て主がそれで良いなら良いんじゃない?そこに住む人がそれを選んだのだから(例えおかしくても)問題は無いんじゃない?で済ませて良いのだろうか。

確かに、設計事務所で考える建物の建築コストは工務店のそれと比べると割高なのだろうと思う。設計監理料金も必要になってしまう。そこは否めません。

でもそれはきっと「満足」というカタチで返ってくるものだと思います。そうなるように考え努力しています。だから、諦めないで、あなた本意のお家に住んで頂きたい。櫻はそう願っています。

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