今週のお題「感動するほどおいしかったもの」
今日、スーパーに行ったら、株のままのセロリが安く出ていた。
ので、セロリの酢漬けを作ろうと思い購入した。
セロリをそぎ切りにして、酢に漬けるだけの至ってシンプルなものだけれど、食事にも酒のアテにも重宝する逸品だし、ドレッシングなどにも応用ができる。
ただ、夫はセロリが得意ではないので、一人で消費するにも限界がある。
ならばと、トマトソースも作ろう!と思い立ち、トマトのホール缶も購入。
そして、やる気のあるうちにと、早速つくりはじめた。
トマトソースづくりは、ワタシの仕事に似ている・・・気がする(笑)
トマトソースをつくると決める
何を建てるのかを決める(依頼をうける)
どういうレシピにするかを考える
方向性を決めたりデザインを考える
材料を揃える
要望にあった素材の情報を揃える
下ごしらえをする(みじん切りはフードプロセッサー)
プランを考える(CADソフトやパースソフトを使う)
炒めたり煮込んだり…香草を加えたり…
考えたプランをより良くするための工夫をする
粗熱をとり休ませる
考えたプランを休ませる(時間に余裕がある時限定だけれど)
ワタシの作るトマトソースは殆ど調味料を使わない。それは、その先の料理のときに使いやすくするためなのだけれど、そういうところも似ている。
トマトソースはワタシの個性で、料理にするときに加える具材やスパイスが、その建物の個性。つまりは、クライアントの個性(要望)ともいえると思う。住宅で言えば、建主の個性というところ。
パスタなら、ピリッと辛いアラビアータにするか、シーフードにするか、ひき肉を合わせてボローニャ風にするか。ピザだったら具材はいろいろ幅がグンと広がる。
休ませたプランをもう一度見て、スパイスを足したり具材を足したり…より美味しくなるように作っていくのもまた楽しい作業。
そうして出来上がった料理を、喜んで食べて貰えると嬉しい。
そうして出来上がった建物を、喜んでもらえると、とても嬉しい。
大きく違うところは、カタチに残るか残らないか。
建物はそこに数年、数十年は残るもの。
でも、カタチが残らない料理でも、その味は永く記憶に残ると考えたら、もしかすると、そちらの方が偉大なことなのかもしれない。
…と書いているワタシは、毎日の献立に追われると料理が嫌になるタイプ。
仕事でのプランも毎日考えていると嫌になるというか枯渇する。
あ、そこも一緒だ(笑)