ネットで仕事関係の本を探していたら
「いい家のつくり方」…のような本がたくさん有って少しビックリ。
日曜日、プランを考えているときに、ふと思った。
「いい家」って何だろう?
「いい家」って、人それぞれ思い描くポイントが違うと思います。
・デザインのいい家
・住み心地のいい家
・利便性のいい家
・エネルギー効率のいい家
・健康にいい家
・・・etc・・・
少なくとも、ワタシの経験上では皆違った「いい家」がありました。
もちろん、共通のいい家ポイントもあります。
・できるだけ光熱費がかからない暖かい家(寒冷地仕様)
・できるだけ建築コストを抑えた家
・災害に強い家
・できるだけメンテナンス費用がかからない家
・日当たりがいい家
・・・etc・・・
平屋か2階建てか、敷地や建物の大きさ、方位、道路の違いはあっても
同じ工法、ほぼ同じ仕様や材料、 同じ設計者・・・にもかかわらず
出来上がった家(建物)それぞれに個性があり唯一に見えるのは
住まう人それぞれの、その家だけの「いい家ポイント」が
そこに加わるからだとワタシは思っています。
今の時代、調べようと思ったらインターネットでなんでも調べられます。
中には、プロから見ても「ほ~!」と思わせられるような情報も
あったりしますし、参考になることもたくさんあります。
でも、調べられるからこそ迷ったり、地域性を無視した情報や
見当違いの情報に惑わされたり…と
自分の「いい家ポイント」を見失いがちになったりもします。
「こう書いてあった」「こう言ってる人が居る」という言葉を
よく耳にしますし、仕事柄、それについての説明を求められることが
多くなっています。
その多くは家づくりをした人の体験談によるものなのですが。
これは共感するデザインやアイディアを取り入れたり
納得をするための材料としたり
一つのやり方に固執せず進めるためにはとても良いこと。
その反面、そういう情報は気候風土や地域性
立地条件が合っているとは限らず
「お勧めできることとお勧めできないこと」が存在するのも事実です。
情報をたくさん得られる分、それを見極めることが重要となるわけです。
2階建PLANだったクルリノイエ
間取りも、ほぼ1回で決まる時と数回検討して決まる時があります。
間取集から選ぶわけではないので、ある程度時間がかかるのは仕方ありません。
平屋になったクルリノイエ
2階建てで計画していたものが平屋になったりすることもしばしば。
それは、住まう人にとっての「いい家ポイント」を見極めた結果ですから
無駄なことではありません。
床材ひとつ、クロスの柄ひとつ、棚板ひとつ、金物ひとつ・・・
デザインひとつとっても、あなたにとって「いいもの」を集めた空間こそ
あなたにとっての「いい家」なのです。
「いい家」とは「あなたと家族の為にいい家」
それは唯一無二の 住まいなのです。
住まいは「買うもの」ではな「くつくるもの」
家づくりをはじめる皆さんには
ぜひ、あなたにとってのいい家をつくりあげて欲しいと願っています。