あなた本意の家づくり

釧路の設計事務所、一級建築士事務所 設計処櫻のブログ

column06 いい家ってなんだろう?

ネットで仕事関係の本を探していたら

「いい家のつくり方」…のような本がたくさん有って少しビックリ。

 

日曜日、プランを考えているときに、ふと思った。

「いい家」って何だろう? 

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「いい家」って、人それぞれ思い描くポイントが違うと思います。

 

・デザインのいい家

・住み心地のいい家

・利便性のいい家

・エネルギー効率のいい家

・健康にいい家

・・・etc・・・

 

少なくとも、ワタシの経験上では皆違った「いい家」がありました。

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もちろん、共通のいい家ポイントもあります。

・できるだけ光熱費がかからない暖かい家(寒冷地仕様

・できるだけ建築コストを抑えた家

・災害に強い家

・できるだけメンテナンス費用がかからない家

・日当たりがいい家
・・・etc・・・

 

平屋か2階建てか、敷地や建物の大きさ、方位、道路の違いはあっても

同じ工法、ほぼ同じ仕様や材料、 同じ設計者・・・にもかかわらず

出来上がった家(建物)それぞれに個性があり唯一に見えるのは

住まう人それぞれの、その家だけの「いい家ポイント」が

そこに加わるからだとワタシは思っています。

 

今の時代、調べようと思ったらインターネットでなんでも調べられます。

中には、プロから見ても「ほ~!」と思わせられるような情報も

あったりしますし、参考になることもたくさんあります。

 

でも、調べられるからこそ迷ったり、地域性を無視した情報や

見当違いの情報に惑わされたり…と

自分の「いい家ポイント」を見失いがちになったりもします。

 「こう書いてあった」「こう言ってる人が居る」という言葉を

よく耳にしますし、仕事柄、それについての説明を求められることが

多くなっています。

 

その多くは家づくりをした人の体験談によるものなのですが。

これは共感するデザインやアイディアを取り入れたり

納得をするための材料としたり

一つのやり方に固執せず進めるためにはとても良いこと。

その反面、そういう情報は気候風土や地域性

立地条件が合っているとは限らず

「お勧めできることとお勧めできないこと」が存在するのも事実です。

情報をたくさん得られる分、それを見極めることが重要となるわけです。

f:id:sakura-design:20210630145921p:plain  2階建PLANだったクルリノイエ

間取りも、ほぼ1回で決まる時と数回検討して決まる時があります。

間取集から選ぶわけではないので、ある程度時間がかかるのは仕方ありません。

f:id:sakura-design:20210630153039p:plain 平屋になったクルリノイエ

2階建てで計画していたものが平屋になったりすることもしばしば。

それは、住まう人にとっての「いい家ポイント」を見極めた結果ですから

無駄なことではありません。

 

床材ひとつ、クロスの柄ひとつ、棚板ひとつ、金物ひとつ・・・

デザインひとつとっても、あなたにとって「いいもの」を集めた空間こそ

あなたにとっての「いい家」なのです。

 

「いい家」とは「あなたと家族の為にいい家」

それは唯一無二の 住まいなのです。

住まいは「買うもの」ではな「くつくるもの」

 

家づくりをはじめる皆さんには

ぜひ、あなたにとってのいい家をつくりあげて欲しいと願っています。 

 

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