違法建築物…つまり、建築基準法や都市計画法などに違反している建物。
最近では、あ○は一級建築士などの構造計算の改ざんが表ざたになって
去年から建築基準法や建築士法などが次々と改正されています。
私的には「いいかげん、ついていけないかも?」と思えるような
大幅な改正で…建築業界の人たちは大変なんですよ、ホントに(^^;
確かに、改ざんのような有ってはならない違法もあります。
それらは決して許されることでは無いと思います。
ただ…みなさんが気付かない「違法建築物」も有るんですよ。
例えば物置。
確かに10m2以内の増築については確認申請は必要ないと言えますが
それは、申請が必要じゃないだけで、建築物としては合法なものと
する必要があるんです。防火構造や隣地からの距離…などなど。
だからと言って、目くじら立てて「違反建築物だ~っ!」なんて誰も
言いませんし、行政処分の対象になったりしませんよね?
だったら、それを大きくしてガレージは??
市販のものを置いたり、大工さんに造ってもらったり…もしくは
日曜大工でお父さんが造ったり…。
これも立派な建築物で、10m2以上のものは確認申請が必要です。
買ってきて置いたものが建築物??と思うかもしれませんが、そうなんです(^^;
でも、住宅に伴うものに関しては、行政処分(取り壊し命令や使用停止命令)
等の話はあまり聞かないのも現状ですよね…。
それと同じような感じで問題になっているのが「トレーラーハウス」です。
これは、法的には微妙な位置づけですが、最近では「建築物」という
解釈が多くなっていますし、上下水道や電気などのライフラインをつなげると
もちろん「建築物」ですから、防火構造も基礎の形状も法律を満たしてなければ
なりませんし、確認申請も当然必要です。
でも、実際は、申請無しに違法な形で置かれているにもかかわらず、そのまま
使われている場合がほとんどです。
ついでに言うと、コンテナやスーパーハウスも立派な建築物です。
でも、あまり行政処分の対象になった話は聞きませんよね(^^;
(地域性も有るとは思うのですが…)
じゃぁ…どこまでなら許されて、どこからが許されない違反なのか???
線引きがハッキリしていない現状もあるようです。
あそこもやってるから、うちもやる!的に増えていったもの…
全てを行政指導できない状況が有るのだと思います。
こんな矛盾を抱えつつ、法を遵守する立場を貫く私たち…。
たま~に「なんでだろ?」って考えちゃったりするわけです(笑)
とは言え、建物は命を守り育む器でもありますから、法を遵守し
もちろん、それ以上のものを造る努力は惜しまないですよ!
建築以外でも業界それぞれに、色んな矛盾が有るんだと思います。
みなさ~ん…頑張りましょうね!!