あなた本意の家づくり

釧路の設計事務所、一級建築士事務所 設計処櫻のブログ

寒冷地の住宅を考えると・・・

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今日は土曜日。
最近、色々と外に出る機会が多くて、図面を作る時間が少なく
今日、明日は缶詰で図面を描こうと思っているワタシです^^;
なので、化粧はしておりません(笑)

その色々と出る機会の中に「省エネについて考える」という
セミナーや意見交換会などがあります。

北海道では、何十年もかけて高気密高断熱の住宅を研究推奨
してきたという歴史が有り、ここ十数年の進化は凄いもの。

外壁の断熱ひとつとっても、GW50mm入っていれば良かった
40年前に比べると、今は100mmは当たり前で外貼りの断熱を
付加したり、最近ではGW300mmなんて断熱もチラホラ…。
(GW=グラスウール・最近では高性能グラスウールが多い)

実は、寒冷地の場合、暖房などに消費する1次エネルギーが大きいため
よほどの高気密高断熱にしないと国の推奨する省エネルギー性能を
満たすことができないんです。これは以前記事にも書いております。

進化の過程できっかけとなったのが、補助金制度が設けられた
北方型住宅や北方型住宅エコなどの長期優良住宅 +αの事業。
ただ、補助金の事業は補助金がなくなると衰退するのが現状。
そして、こういう事業は…いかんせん工務店主体のものが多い。

今回、意見交換会に出席させて頂いた「きた住まいる」も、そう。

きた住まいるは補助金事業では無く、構造や省エネ性能において
優良な住宅を登録し、資産価値を高めると共に、工務店の差別化
を図り応援する…というもので、その趣旨は人口減少にともなう
建物の有効活用の為の住み替えなどを考えたときにも有効なもの
と思われ、今後数十年のスパンでは必要なものかもしれません。

でも・・・やっぱり、いかんせん「工務店主体」のもの。
施工時の写真さえ出せば、施工後の検査も無い状態^^;

トラブルを避けるために「第三者による設計及び工事監理」を
国で進めている割には、こういうところが杜撰きわまりない。
というか・・・どうもお役所は民間の現実を知らなすぎる^^;

意見交換会・・・出席者の多くは設計事務所の管理建築士
そこら辺の意見が飛び交ったのは言うまでも有りません(笑)

これは数日前でしたが、昨日も省エネのセミナーへ。
寒冷地の住宅を考えると、やはり断熱の向上は必至。
でも大切なのは、バランスのとれた住まいを提供すること。
高気密高断熱にお金をかけた余りに内装や設備を我慢する
というのも、おかしな話になってしまいますよね。

そういうメリットやデメリット、リスクをひとつひとつ
説明しながら住まいづくりのお手伝いをするのが設計者である
私たち建築士設計事務所のお仕事なんだと思います ^^

ここだけの話…
そういう新しいことに着いて行くのに必死なワタシです(爆)



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