あなた本意の家づくり

釧路の設計事務所、一級建築士事務所 設計処櫻のブログ

釧路の家づくり「なんか分んないけどモヤモヤする」と感じた時にはぜひご相談ください 。 女性建築士があなた本意の家づくりをお手伝いします。

Column02 -ネット時代-

先日、ある仕事に向かう車の中で仲間と色々と話をした中で…ここ数年の「インターネット」が普及したことでの変化が話題となりました。 

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インターネットが普及して二十数年?今では、その利用もスマホタブレットなどが多くなり、総称でざっくりと「ソフト」と呼ばれていたものが「アプリ」と呼ばれるようになり(笑)とても身近な存在となりました。それによって、私たちの仕事環境も少しずつ変わってきたように感じます。

  • 建築士】講習会に来る人が減ったよね~

毎年、私が所属する建築士会が委託されている建築士向けの講習会だけでも数回あり、その他にも様々な講習会が開催されます。そういう講習会への参加人数が年々減っています。もちろん、地域的な建築士の数が少なくなっている。というのはありますが、色々な情報をネットで得られるようになった。というのも大きな要因だと思われます。

確かに、法律や条令、ものによっては解釈についてもネットで知ることができるようになりました。ただし、ネットででてくる情報が最新のものとは限りませんし、法改正が有ったなどの大元の情報を知っていないと検索できませんから、講習会で強制的に説明されるそれとは違い、知ることができる情報の選択は自己責任になってしまいます。

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特に今年は建築基準法の改正が多く、重要なものも多かったのですが、設計事務所の管理建築士である建築士でも「知らなかった」という人も多く…少し驚きました。建築士として、法律を知らないということは、クライアントに迷惑をかけることに直結しますから、知る努力をすることは建築士の義務です。多少、時間と費用が必要ですが、最低限、法改正などの講習会には参加することが必要だと考えます。 

  • 【クライアント】知識は増えたよね~

ここ10年で、住宅関連、特にデザインに関するサイトがとても増えました。そういったサイトを一般の方が見ることで、ご自分で持つイメージを組み立てやすくなったり、「こういう家が好き」とか「こういうインテリアで過ごしたい」ということを伝えやすくなったと思います。もちろん、融資や住宅の性能に関してもネットで色々と情報を得ることができます。これはとても選択肢が増え有意義なことだと思います。

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ただ、検索できることが普通になってくると、その情報に振り回されるということも多々起こってきます。「ネットにはこう書いてた」という呪縛とでも言いますか…「こうでなければいけない」と思いこんだり、カット毎の良いなと思うデザインや☆の多いデザインを組み合わせることで全体のバランスが取れなくなってしまったり…情報が多くなった分、選択することが難しくなっているのかもしれません。 

 ・【世間的に・・・】ちょっとビクビクしちゃうよね~

設計処櫻は今年で開業18年。当初からツールとしてHPとBBS(掲示板)を始め、11年前にBBSをブログに移行し、情報の発信や建築士として考えたこと感じたことなどを記事としてUPしてきました。その間、もっと頑張ろう!と思えるコメントを頂いたり、稀ですが…誹謗中傷と感じるような匿名のコメントも書かれることがありました。中には自分の書いた記事がもとでクライアントとトラブルになったことも…長くやってきた中での反省点でもあります。
最近は、Facebook、LINE、TwitterInstagramなどなど…SNSで自分の意見や考え方、作品など色んな物事を人に知ってもらう機会を自由に作ることができます。それは、実名だったり匿名だったりするわけですが、先ほど書いたようなトラブルに発展するリスクも有ったり、最悪は「炎上」というカタチで収集がつかなくなったりします。最近では、少数な個人的意見でも大きく取り上げられる傾向があるようですから、それはそれで発信する側にとっては窮屈なことでもあるし、すこしビクビクしてしまうことでもあります。誰か分からない人の目を気にして書きたいことを書けない…というのは本末転倒。自由なようで不自由な時代なのかもしれませんね。

 ・【自己責任】書いてあることが全て正しいとは限らない~

ワタシも仕事でもプライベートでもネットで調べ物をすることが多いです。まぁ、毎日のようにPCの前に座っての仕事ですから当たり前ですが。
自分が使っていて感じるのが、ネット上の情報は多種多様、色々な立ち位置で書かれているものですから、全て自分にとっての正しい情報とは限らないということです。特に口コミ情報の信憑性はいかに…という感じです。今、まさに〇ログなどで問題になっていますよね。それに限らず、お金を支払うことで露出度が多くなるというのは、どの業界でも同じことかと思います。

建築の問題として多いのは、地域性としての可否が大きいということです。インターネットの情報、特にデザインについての情報は、日本全国、世界各地…と、その区域に関係なく美しいもの優れたものが表示されています。寒冷地である北海道では、断熱的・構造的に無理なことも多く、同じ北海道でも、道北、道南、道央、道東…などなどの地域によっても考え方が変わったりしますから、同じように建てられないというものもあります。まぁ、そういうことを「できるだけ可能に」することもワタシの仕事の内なのですけれど。ネットでの雑多な情報の中から何を選択するかは全て自己責任。そこで完結させずに、できれば建築士設計事務所などのプロに確認してみることをお勧めします。

 ・【とはいえ…】便利な世の中よね~

とはいえ…20年前と比べると、とても便利な世の中になりました。打ち合わせもメールやLINEで画像付きでできるし、現場からも画像を送ってもらうことで早急な解決ができるし、時間的にもとてもスムーズに進めることができるようになりました。

ただ…便利になった分、いつも時間に追われているような感覚になってしまうのは私だけでは無いはずです。携帯電話が無く、まだポケベルだった頃の少しのんびりした時代が懐かしく思える今日この頃…たまに不便な生活も良いかもしれませんね(笑)