人の褌で相撲を取る(ヒトノフンドシデスモウヲトル)
これ、昔…小さなアパートを持っていた父が
当時、釧路で初めて「賃貸アパートの管理」を業として
始めた不動産会社の社長に対して言った言葉です。
人の褌で相撲を取る他人の物を利用したり、他人に便乗して自分の事に役立てたり、利益を得ることである。
昔は大家が自分で新聞に貸室情報を載せ、それを見た借主が
直接連絡し、直接賃貸契約をするというのが一般的でした。
故に、何かあった時の「管理」も大家が直接行うケースが多く
大家業もなかなか大変で管理しきれないことも有ったとか。
そこで不動産会社が大家に代わり管理をするというサービスを
管理料を設定して始め、今では当たり前になりつつあります。
このサービスが定着したおかげで、大家業を始める方も多くなり
アパートマンションの増加に拍車をかるキッカケになりました。
そして、ワタシも先日、とある人から同じことを言われました。
ヒトノフンドシデスモウヲトル
要は、家を建てるとき設計事務所に設計監理料を支払うのは無駄。
ピンハネされるだけだ…というわけです。
特に工事届だけで建てられてしまう地域に関しては設計事務所は
必要ではないと思われがちですから、普通に出る言葉かもですね。
現に、この言葉を言った方は悪気があるわけでもなく…
実は、とても気さくな良い人だったりします。
ワタシは
工事届だけで建てられてしまう地域だからこそ、より一層の
安全な設計や監理が必要なんですよ。と、申し上げました。
15年前と比べると、釧路でもかなり浸透したと思われる
設計事務所への設計監理の依頼ではありますけど…
依然、そういう考え方も根強くあるのも事実です。
いつか、不動産の賃貸物件の管理と同じくらい、一般住宅での
設計事務所の設計監理が「普通」になると良いのですけどね~
先は、まだまだ険しそうです( ;´Д`)
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