さて…またまた土曜日になってしまいました(笑)
今回は、ちょっと真面目にお仕事のお話。
省エネ法の届出がエコじゃない~という話しは過去記事にかきました。
そして、これからの流れとして
2017年には、300㎡以上の新築建物(住宅)が
2020年には、300㎡以下の新築建物(住宅)が
省エネ基準を満たさないと建てられなくなる予定なのです。
問題は、このCO2を削減した「低炭素住宅」基準。
断熱性能や太陽光などの遮蔽性能、暖冷房の消費エネルギー
それらを総合的に計算し、基準以内に収めるものなのですが
当然、年間の暖房に対する一次(消費)エネルギーが大きい
寒冷地である北海道が一番厳しい基準となってしまいます。
暖かくて燃料代がかからない住宅は確かに良いのですけれど
義務化されることで「選択」ができないことは困りますね。
それに、東京など大都市のヒートアイランド現象を考えると
あちらの方が高断熱高機密住宅にした方が良いような気も。
また、熱源についても曖昧で。
例えば、薪ストーブなどをどう考えていくものなのか…とか
温泉熱を利用した暖房などは、どの基準で考えるのかとか。
実際に、先日、ある物件で、温泉熱を利用した熱交換システム
でのセントラルを指定の大臣認定のプログラムでは計算できず
どうしたものかと…色々と検討しなければなりませんでした。
今までの法改正もそうですが、机上や実験のみで決められた
法改正は、実務レベルではなかなか問題も多く発生していて
仕事が滞るという事態が目に見えています。
だいたい…最初は審査する側が理解できていないことが多いし^^;
何よりも先述したように住む人が「選択できない」ということが
一番の問題のように思います。
いくら施主が建てたくても、もう…土壁の真壁のような伝統工法
などは建てられない世の中になってしまうんですよね…この先。
2020年まで、あと4年。
どのようなカタチで法改正されてしまうのか。
今後の動向から目が離せません。
…というか、またまや覚えなければならないことが増える
思うと自信が無いワタシです(T_T)