昨今の住宅事情は、とても厳しいものです。
理想=生活イメージを主とする要望や希望…と
現実=工事費用に伴う借入可能な金額や返済金額…との
『ギャップ』に一喜一憂している方も多いことと思います ^^;
月々の返済金額を考えると、どうしても最長35年ローンを組むことが多くなりますね。
それに伴ってか…住宅を建てる年齢も30代の方が多いような気もします。
そりゃそうですよね? 35歳で家を建てたら、ローンが終わるのは70歳ですから
早く建てられれば早いに越したことは無いわけです。
家を建てる決心をするキッカケは様々ですが、多いのは子供が生れる…特に
二人目の子供ができて住まいが手狭になったからというとき。
または、子供の小学校又は中学校入学(土地選びは校区選びという感覚)のとき。
たまに、結婚や親との同居…っていうのもありますね。
比較的、施主の年齢が若くなったという事もあってか、最近よく聞く要望は
「和室はいりません」というものです。
まぁ、もともと昨今の和室は昔からの和室というものでは無く、洋室に畳というものが
多いですし、畳もイグサではなく和紙などのものが多いのですが…。
和室はいりません…となると、仏壇は?とか…神棚は?というところに話は広がります。
まず、施主と話を進める上で、仏壇は必要か?今は無くても将来的にはどうか?とか
神棚は必要か?という話はしなければならないところ。
いえね、仏壇や神棚が有るのは、別に和室でなくても構わないのですけど…
リビングなどにもってくる場合には、それなりに最初から組み込んでおかないと
あとで「え~っ?」ってことになったりするものなんです。
無宗教に近いお宅なら特に気にせずデザインに拘りたいところですしね。
今、ある工務店で建築中の建物では、若い夫婦ですけど神棚を設置したいとのことで
リビングの壁に引っ込ませてデザインした電話台の上部を神棚にしました。
壁から出ない分、シンプルなリビングのデザインを邪魔しない配置です。
今は無いけど、将来的に仏壇が必要だ…という家なら、最初から飾り棚風にデザイン
しておいたところに、位牌を置いて仏壇とすることも可能なんですよ。
その場合は、収納とコンセントの配置に気をつけておくと良いでしょう。
まぁ、神棚や仏壇が必要かそうで無いかは、人それぞれの気持ち次第でしょうけれど
仏壇の場合は、デザインの相性が良い和室(和風やアジアンチックな空間)を
造っておくと、比較的、あとあと便利かもしれないですね。
お線香をあげるときに正座をするか椅子に座るかで、目の高さが違いますから
その高さを考慮しておくことが大切です。
和室、仏壇、神棚…あなたが家を建てるとしたら、どのように考えますか?