あなた本意の家づくり

釧路の設計事務所、一級建築士事務所 設計処櫻のブログ

column08 しないデザインをする

ここのところ、楽しみに読んでいるメールマガジンがあります。

まちづくりについてのことがメインに書かれてあるのですが

とくに最近、心に刺さる内容が多いのです。

 

今日のお題は『できても、しない』

便利にすることが良いこととは限らない。

便利になることで他人とのコミュニケーションが乏しくなる。

というようなことが書かれてあります。

 

以前からワタシも、そう思うところがありました。

ちょっと話はズレますけれど、家の中、外、公園の遊具など

大人は危険をことごとく排除しようとします。

だから子供たちは何が危ないのかが分からず

危ないことをして失敗すると、どれくらい痛いのかを

経験する機会が少なくなります。

 

昔は「危ないから気を付けなさい」と大人が教えてくれ

痛い思いをして危ないことを学んでいたように思います。

今は、危ないところが少なくなって痛い思いをすることも減り

大人が「気を付けなさい」と言い、子供が叱られる機会が

少なくなったのではないかと思うのです。

大人としては注意することが少なくなって楽なのですけど

ある意味、そういうコミュニケーションが減ったことで

本当に危ないときの危機回避が出来づらくなっているのでは?

と、心配になります。

 

設計者としては、バリアフリーが正解と考えてきたし、当然

そのように設計することも多いし、そういうことを20年以上

続けてきて、それが本当に正しいことだったのかと思うこの頃。

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同じように、色々な便利な設備やアイディアやグッズなどを

建物の中にここぞとばかりに詰め込んできました。

もちろん、それは喜ばれてきたし、時代の流れでした。

でも最近は、実はもっとシンプルな住まいが将来性も有ったり

そこでの豊かな生活にとっては素敵な空間かも…と考えます。

 

しないデザインをする。

 

もちろんそこには、心理的なサプライズや癒しが必要です。

そこを考えるのが私たちのお仕事。

 

省エネの説明や様々な補助金制度など…仕事は増える一方ですけど

・・・がんばります(笑)

 

ご興味のある方はお読みください。

木本晃氏「まちが素敵になるしかけ」

(2) 木本 晃 | Facebook

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