ここのところ、楽しみに読んでいるメールマガジンがあります。
まちづくりについてのことがメインに書かれてあるのですが
とくに最近、心に刺さる内容が多いのです。
今日のお題は『できても、しない』
便利にすることが良いこととは限らない。
便利になることで他人とのコミュニケーションが乏しくなる。
というようなことが書かれてあります。
以前からワタシも、そう思うところがありました。
ちょっと話はズレますけれど、家の中、外、公園の遊具など
大人は危険をことごとく排除しようとします。
だから子供たちは何が危ないのかが分からず
危ないことをして失敗すると、どれくらい痛いのかを
経験する機会が少なくなります。
昔は「危ないから気を付けなさい」と大人が教えてくれ
痛い思いをして危ないことを学んでいたように思います。
今は、危ないところが少なくなって痛い思いをすることも減り
大人が「気を付けなさい」と言い、子供が叱られる機会が
少なくなったのではないかと思うのです。
大人としては注意することが少なくなって楽なのですけど
ある意味、そういうコミュニケーションが減ったことで
本当に危ないときの危機回避が出来づらくなっているのでは?
と、心配になります。
設計者としては、バリアフリーが正解と考えてきたし、当然
そのように設計することも多いし、そういうことを20年以上
続けてきて、それが本当に正しいことだったのかと思うこの頃。
同じように、色々な便利な設備やアイディアやグッズなどを
建物の中にここぞとばかりに詰め込んできました。
もちろん、それは喜ばれてきたし、時代の流れでした。
でも最近は、実はもっとシンプルな住まいが将来性も有ったり
そこでの豊かな生活にとっては素敵な空間かも…と考えます。
しないデザインをする。
もちろんそこには、心理的なサプライズや癒しが必要です。
そこを考えるのが私たちのお仕事。
省エネの説明や様々な補助金制度など…仕事は増える一方ですけど
・・・がんばります(笑)
ご興味のある方はお読みください。
木本晃氏「まちが素敵になるしかけ」