若かりし頃、昭和39年の東京オリンピックの翌年に生まれたというと「若いね~!」と言われていたワタシ達は従来とは違う価値観や感性、規範をもっているとされ、良い意味でも悪い意味でも都合の良い「新人類」と呼ばれていました。
超懐かしい竹の子族(笑)
そんなワタシも、あっという間にアラカンになり
「今の若い子は…」と思ってしまうことも無きにしも非ずです ^^;
こうやって時代は繰り返すのだと…
色々と経験を積んだこの年になると分かるように思います。
それぞれの世代が、それぞれの「あたりまえ」を生きてきてたのですから、感覚や考え方、正しいことの基準が違っていて当たり前といえばあたりまえ。
それを「老害」という言葉でくくってしまうのは、私は好きではありません。
ハラスメントもそうだけれど、何でもかんでも一言で片づけてしまうのは嫌いです。
確かに…公共の場などで高齢者のマナーが悪いのはよく目にします。
スーパーなどでは、店員さんに怒鳴っている高齢の方を見かけることも多いし、間隔を空けて並ぶとかのルールを守るのが苦手な人も多いように見受けられます。
でもそれって、説明不足の部分もあるのかな?って感じることもしばしば。
ワタシはいつも夫の母(85歳)と一緒に食料品などの買い物に行きます。
義母はとても元気で雪が無い時には散歩で1日5~6千歩歩くくらいです。
しっかりしてはいますが、それなりに耳も聞こえづらくなっているし、聞きなれない言葉への理解力は少し劣ってきたように思えます。
そんな母と昨日、イオンへ食料品と日用品などを買いに出かけました。
日用品のレジでのこと、アクリルのパーテーション越しにマスクをした店員さんといういつもの場面ですが…なんせ、店員さんの声が小さい上に早口 ^^;
「○○○円になります。イオンカードはお持ちですか。…○▼×※○…」
「はい?」と聴き直して金額がわかり、現金を出したら
「イオンカードはお持ちですか?」と聞くから、ワオンカードを出すと
「このカードはチャージして使わないとポイントがつきません…」
またまた「はい?」と聴き直して「現金で」と。
その間にも、後ろに人が並んで「早くして~」という雰囲気。
そうすると、義母は待ってる人に頭を下げる。
それを見ていると、少し切なくなります。
声が小さいし、現金出しているのにワオンカードにチャージとか…高齢の義母には少々ハードルが高い対応だったように思います。もちろん、こういうことへのカバー要員としてワタシや夫が一緒に行くのですけれど、義母のことを考えると、もう少しユニバーサルな優しい対応をしてくれても良いのになぁと感じてしまいます。
平均寿命、そして健康寿命が延びて、人が長く活躍できる一方で、様々な進歩も激しく次々と新しいものがあふれてくるスピーディーな世の中ですから、その間のハードルの数も高さもどんどん増しているように感じます。
色々な分野での若返りが必要なことは十分理解しているのですけれど、それを望む反面、長く活躍している人の人脈や根回しに頼ることに慣れてしまっている組織が多いのも事実でしょうから、根本的な変革が必要なのかもしれませんね。
まだまだ時間はかかるでしょうけれど…全性別、全世代、みんなファイトです!(笑)