あなた本意の家づくり

釧路の設計事務所、一級建築士事務所 設計処櫻のブログ

卒業したいもの - 仕事人間からの解放

今週のお題「卒業したいもの」

 

今日、書いておかないと

一度もUPしないまま3月が終わってしまいそうで

慌てて何か書いておかないと!と重い腰を上げた日曜日(笑)

今月初めての投稿です。

 

毎年のこと、3月は忙しい。

来年3月入居の賃貸物件のプランニングの依頼が相次いでくるのと

(実際に建つのは半分にも満たない感じですけれど…)

暖かくなってくると住宅の相談も多くなってきます。

(建築費高騰でなかなか難しいことが多いですけど…)

今年は、それに加えて少しだけですけど宿泊や商業の施設も動いていて

(デザイン会社や他の設計事務所も絡むのでなかなか難しいけど…)

そんな中、参加している市民団体の活動も年度末を迎えバタバタ。

なんとも気忙しい季節を迎えています。

今日に限らず土日祝祭日関係なく仕事場にいるわけですが

これは3月に限らず通年…もう20年くらい続いていること。

悪く考えれば、メリハリのない日常を過ごしている。

良く考えれば、自分の都合でいつでも休むことができる。

良いのか悪いのか分からないけれど

最近は疲れが取れなくなってきたような気がするお年頃。

週一くらいは仕事から完全に離れる日を作るのも悪くないと思ったり。

そろそろ、仕事人間から卒業するのが良いかもしれない。

 

まぁ、いつも伝えているように、仕事=趣味のような面もあるので

それはそれで幸せだし贅沢なことなのかもしれなけれど…

なんとなく、何かを変えたいという思いが強くなってきました。

う~ん、何か資格にでもチャレンジしてみたい…かも。

 

こういうことを書くと、仕事以外は何もないように思われそうだけれど

それはそれ、それなりに楽しんでいたりするのでご心配なく!

たまに…歌ってますから(笑)

 

建築士の役割と地震被害の危険度判定

能登地震から早23日。

被災された皆さんが大変な思いをされていると思うと胸が痛みます。

 

大きな地震後、建物の危険度を判定する「応急危険度判定」という作業が有ります。

人間のトリアージと同様、建物が安全か危険かを判定するもので、応急危険度判定士という資格を持った建築士が現地に入って調査をします。

今回、北海道建築士会からの要請で登録している建築士に募集がかかりました。

もちろん、私も登録しているので何かしらお役に立ちたいと思ったのですが、災害直後はかえって足手まといになることを考えて第一陣には応募しませんでしたが、北海道からは十数名の方が現地に向かうと聞いています。

ニュースで、判定の赤い紙が貼られた建物から荷物を運び出している方の映像が有りました。赤い紙は「危険」という判定で、倒壊している、若しくは東海の恐れのあるものということで、人の立ち入りは基本的にはダメというものです。

でも、仕方ないですよね…いくらかでも財産や思い出を持ち出したいという気持ちは分かります。せめて、入る時には専門家に相談してからにしてほしいと思います。

赤の他には、黄色、緑色があり、黄色は使用はできず、立ち入る際には十分に注意すること。緑色は調査が終了した威容可能な建物ということです。

応急危険度判定のイラスト

 

地震の映像で多く見られるのは、1階(若しくは下層階)が押しつぶされるように崩れてしまう「パンケーキクラッシュ」という現象で、今回の地震でも多く発生しているようです。

ビルなどで1階が駐車場(ピロティ―)だったりした場合、強度が弱くその層が潰れてしまったり、木造でも1階が店舗だったりして柱や耐力壁が少ないような状況だとなりやすい現象です。

住宅でも1階に広いリビングがある場合、どうしても強度的に弱くなってしまうことがあるので、そういった場合には考えられる現象となります。

加えて、本州の場合は古い住宅の場合は瓦屋根が多く、屋根荷重が大きいのも要因の一つかもしれません。

 

また、今回は古い建物が多い地域だったのも被害が大きくなった原因です。

大きく分かれるのは、昭和56年の構造指針の法改正の前に建ったか後に建ったかというところで、後に建ったものは震度6の地震には耐えられるとなっています。

その後、阪神淡路大震災を経て、平成12年に地耐力が求められるなどして現在では震度7にも耐えられるくらいの基準になっています。

加えて省エネ基準も段階的に上げられていて、来年、2025年4月ころからは、木造住宅も省エネ基準をクリアして、尚且つ、今までは建築士の責任で省略されていた構造設計についてもクリアしないと確認申請がおりなくなります。

 

震災を経験するたびに厳しくなる構造基準ですが、それでも地震で大きな被害がでてしまうのは何故でしょうか。

 

釧路でもそうですが、高齢者が住んでいる古い建物がたくさんあります。住んでいなくて放置されている古屋も多く存在します。

市町村や道(県)などでは、住宅の耐震化に対する補助金がありますが、金額的に「調査費用」くらいにしかならないというのが現実。そこから耐震補強工事をするとなると、かなりの工事費用が必要となってしまいます。

「自分たちが最後」と思うと、耐震補強の工事をする気にはならない…というのが本音でしょう。だから、耐震化が進まないまま時だけが過ぎといきます。

地方都市はどこでも同じような状況なのではないでしょうか。

 

阪神淡路大震災のとき、建造物による圧死や窒息で亡くなられた方が全体の8割近くいたと聞きます。今回の能登地震でも、もしかすると同じような数字かも知れません。

どうにか、この建物によって亡くなるということを防ぐことはできないものか。

建物を強固にすることと同時に、供給の仕方、住み方のシステムを変える必要があるんじゃないのか?と、漠然とですが個人的に考えたりしますが難しいですね。

 

あらめて、犠牲になられた方のご冥福をお祈りすると共に

被災された方に心からお見舞いを申し上げます。

 

わたしがブログを書く理由

特別お題「わたしがブログを書く理由

 

ワタシが事務所のホームページを最初に開設したのは、たしか2001年のまだ二級建築士事務所だった頃。

その当時は未だブログというものは一般的ではなく、掲示板という場所でコミュニケーションをとっていました。

その頃は、たまに建築的な相談が寄せられたりするものの、カテゴリー分けの記事がが有るわけでは無く、淡々と意見交換をしていたという感じだったと思います。

その後、まわりでは徐々にブログが増え始めてはいたけれど、櫻は頑固に2007年まで掲示板を続けていました。

そんなある日、転機を迎えます。

「太陽と眺望を楽しむ家」の設計依頼です。

イメージ 1

*太陽と眺望を楽しむ家 カテゴリーの記事一覧 - あなた本意の家づくり (hatenablog.com)

この住まいの施主は、当時のホームページを見て相談に来てくれた方で、家づくりに対するさまざまな拘りがある素敵なご夫婦です。

このご夫婦との打ち合わせを重ねる中で色々な質問や要望をお聞きすることができました。その時に、家づくりの様子を書き綴り公開することで同じく家づくりを考えている方たちの参考になるのではないか?と感じ、施主に了承を得て急ぎブログを開設しました。

2008年4月のことでした。

結果的にはそんなに多くは記事にできませんでしたけれど、これをきっかけとして、後に「ブログを読みました」という方の相談が増えていくことになります。

 

そんな動機で始めたブログですけれど、仲間づくりにも大いに役立ってくれました。

釧路という場所繋がりで、宮城県群馬県、埼玉県、東京都、神奈川県、大阪府兵庫県、もちろん釧路内も含めた人たちとの交流も持つことができました。

そんな人たち総勢16人で、2012年屈斜路湖で大オフ会@キャンプ。

sakura-design.hatenablog.com

年齢はバラバラ。仕事も、画家、アーティスト、会社員、議員、医師、主婦とさまざまですけれど、それぞれの子供たちも参加してめちゃくちゃ楽しい時間を過ごしました。

そして、それまであまりに日常的で感じることができなかった釧路という異国のポテンシャルの高さを、この仲間たちに教えて貰えたのです。

当時はYAHOOブログでの仲間でしたけれど…YAHOOブログが閉鎖になり、皆それぞれの場所に散っていきましたが、今でもリアルな交流が続いています。

仕事仲間との交流もあります。神戸や三重、大阪、東京などの設計事務所ともブログを通して建物に対する考え方や、たまには愚痴などを言い合うことがありました。

もちろん、良いことばかりではありません。ブログに書いた一言でトラブルになったこともあったし、心無いコメントに傷ついたりすることもしばしば。でも、本音を書きあえるブログは大切なコミュニケーションツールでした。

 

始めて数年は毎日更新していたブログ。

仕事のことはもちろんですが、それ以上に、今日食べたモノ、犬のこと、猫のこと、家族のことなど、様々なことを綴っていました。

sakura-design.hatenablog.com

 

sakura-design.hatenablog.com

 

sakura-design.hatenablog.com

そのうち、仕事が忙しくなったり、FacebookやLINEでの交流が多くなったりで、少しずつブログへの投稿が少なくなり、今では週に一度くらいになっています。

SNSがあればブログは必要ないとか、業界的にはInstagramでしょう…とか言われますけれど、自分がきちんと考えた文章をゆっくりと書き綴れることがブログの魅力でもあり醍醐味だとワタシは感じています。

 

ホームページは、設計処櫻のカタログ

Facebookは、近況報告と記録

ブログは、一番ワタシ個人が表れる場所

だから、ワタシはブログを続けているのです。

これからも「ブログを読みました~」という言葉を楽しみに更新していきます。

デザイン

最近は生活スタイルをデザインするとか
色々な場面で使われるデザインという言葉。

 

ワタシにとって身近なのは、当然、建物のデザインですが…

 

 

偶然ですけど、4,10,16,22と、斜めに印が付いているのに気づいて。

28日に投稿すると斜めラインのコンプリート!ということで

今日は、カレンダーをデザインするための投稿というわけです(笑)

 

いや、本当はもっと投稿しようとは思ってるんですけどね。

 

さて、おまけで建築について少し書きますね。

今日、有名な建築家が設計した住宅を見させて頂きました。

うん、さすが「〇〇っぽい」です。

築年数が経っているので傷んではいるけれど…

実は、ワタシの好みでもある素敵な空間です。

ただ、住まわれている方にとっては暮らしの悩みもあるようです。

 

住宅を考えるとき、さまざまな葛藤があります。

お客さまもそうですけれど、設計者も。

デザインを優先したいのはやまやま。

やってみたいことは山ほどある。

でも、光熱費や維持管理、安全の面で踏みとどまることは多いのです。

作品に住むことを望む人も、望まない人もいます。

それぞれに好みがあって、また、流行もあります。

そして、年代によっても地域性によっても異なります。

どこで、どのタイミングで出会いがあるか。

結局はそこなのかもしれません。

 

まぁ、偉そうに言ったって、ワタシにそんなセンスがあるのか?

というと、全くなのですけれど。

それでも日々、葛藤と戦う建築士です。

お盆休みは仕事場の片付け~

お盆休みも今日まで、という人も多いのではないでしょうか。

台風の影響で思うように楽しめなかった人も

それでも楽しんだ人も、ゆっくり休んでいた人も

過ごし方は様々でしょう。

 

ワタシはというと、お盆休み前に確認申請も下りて、急な仕事も無く

近年では珍しくとても余裕のあるお休みでした。

今年は初めからバタバタと忙しい日々を送っていたのでひと休み…

という感じ。何にも追われていないお休みってサイコーです(笑)

 

とはいえ、どこに行く予定も無いので…

まずは、お盆の用意。

今年は近所の甥っ子夫婦が来るくらいだので、仏壇と神棚の支度と小掃除。

 

そしてメインは、仕事場の片付け。

ず~っと気にはなっていたものの、忙しいという理由で手付かずだった

古い書類と図面の整理。

物件や進捗状況ごとに分けて棚に置いてあるのですけど、もう隙間が無い。

設計事務所は15年間は図書を保管しなければなりません。

ほとんどの図書はデータとして保存しているものの、ワタシはお客さまとの打合せ記録や見積書なども保管しているので、結構な量になってしまいます。

棚にある古い図書を押入れの中に移動するため、まずは押入れの中の廃棄するものの整理をしてスペースを空けます。

おっ!返却を忘れている預かっていた書類を発見!早々に返さねば…とか、あ~懐かしいなぁ…と、ついつい見入ってしまったりと、なかなか進みません(笑)

なんとか押入れを整理して、古い図書を移動して、目の前の棚のスペースを空け、それでも収まらないカタログや見本帳を整理するためにスチールの棚を購入。

古い本やカタログを捨てて、雑然を置かれていた見本などスチール棚に移動。

空いたスペースに、現在進行形のお仕事ファイルを分かりやすいように整理。

ついでに、ずっと気になっていた、掃除用具などの棚も整理整頓。

でも…なぜか猫トイレとグッズを片づけられないワタシ…ダメですね。

 

そんな日の夕方は、すごく綺麗な空でした。

 

綺麗に片付いた机に座ると、創作意欲がわくから不思議。

新しいアイディア。キーワードは「ANDON-あんどん-」

いつかこのブログでお見せできれば良いのですけれど、はてさて…。

函館 3回目にして初めて行ってきました

ちょうど1週間前は函館にいました。

函館は今回で3度目。

今までなぜか行っていなかった場所。

ベタですが、五稜郭

今回は函館空港を利用したので、函館中心部からの移動ルートで設定してみました。

五稜郭タワー

ワタシを含む観光客がいっぱいで、チケットを買うにも長蛇の列。

時間が無くて行けませんでしたが、中央に再建された奉行所があります。

桜の季節は綺麗でしょうね~。いつか実際に観てみたいものです。

 

つづいて、こちらもベタなトラピスチヌ修道院

五稜郭から空港までのシャトルバスの通り道ということで立ち寄りました。

レンガ造りの美しい建物です。

ここでは、静かな時間がゆっくりと穏やかに流れていました。

 

旅人の聖堂…ワタシはこの雰囲気が好きです。

中に入ってみたい…そう思わせる外観。(あぁ、写真が曲がってる…)

こういう雰囲気を作りたくてプランを入れてた時期もありました。

もう一度、考えてみようかしら。

 

函館。

久々にインプットの多い素敵な旅でした。

 

 

 

函館に行ってきました

7月最後の金曜日から、建築士会のまちづくりフォーラム参加のため、函館に行ってきました。函館は空港から中心部までバスで20分と、とてもコンパクトで便利。

 

移動は市電が良い感じ。

ワタシは3回目の函館。

前回は、コロナが未だ未知だった4年前でした。

ベイエリアでは観光客で賑わっていました。

海があるとホッとする釧路人(笑)

待ち合わせは幸せの鐘

建築士会まちづくり委員会と函館支部の皆さん。

まずは、ニッポニアホテルの見学。

設計者である山崎さんのお話も興味深く…。

泊まってみたい素敵な空間でした。

 

続いて、約2時間のまち歩きに出発です。

和風の建築から…

洋風の建築…

中には、こんな朽ち果てたものも…

放置されてしまっている問題は、どこの地方でも同じですね。

和洋折衷な、とっても函館らしい建築。

こういう建物が手入れされながら残っているのは

本当に素晴らしいことです。

もちろん、有名どころにも立ち寄りましたよ。

旧函館区公会堂、4年前に来た時には工事中でしたけど

改修工事も終わり綺麗な姿で迎えてくれました。

この後、公民館でまちづくりについての講演を聴き…

特に大学生たちの街とのかかわり方には興味を持ちました。

まちづくりには若い世代の力が不可欠。

改めて、そう思ったフォーラムでした。

 

 

超久々の懇親会。

この日は過去最高というくらい暑い1日だったので

まぁ、冷たいビールの美味しいこと。

さすが、カニがでると黙ってしまいますね(笑)

函館らしく、活イカの踊りも頂きました。

美味しゅうございました。

こうして函館の夜は更けていきました…とさ。

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